個人情報と機密情報。入力してよいか判断する
入力前に情報の種類、利用目的、サービスの条件、社内ルールを確認します。
この単元でわかること
- 個人情報と機密情報を分けて考えられる
- 名前を削除するだけでは不十分な理由を説明できる
- 入力前の確認手順を実践できる
01個人情報と機密情報は、重なりながら異なる
個人情報は、氏名だけではなく、複数の情報を照合することで個人を識別できる場合も含めて考えます。住所、勤務先、詳しい経歴などの組合せから個人が分かることがあります。一方、未発表の製品計画や顧客との契約条件は、個人に関する情報でなくても機密になり得ます。
健康などに関する情報では、とりわけ慎重な扱いが求められます。生成AIへの入力を判断する際は「個人情報か」だけで終わらず、契約、守秘義務、組織の分類ルールも併せて確認しましょう。
- 情報の組合せから個人を識別できる場合がある
- 個人情報でなくても秘密として保護すべき情報がある
重なる例:顧客名を含む、非公開の契約条件
二つの領域は別の観点であり、一つの資料が両方に当たることもあるため、どちらも確認します。
氏名を消した面談記録
名前を置き換えても、勤務先や詳しい経歴などの組合せから個人が分かる可能性が残ります。
この図は法的区分や入力可否を自動判定するものではありません。氏名削除を法令上の匿名加工情報と同一視しません。
02サービスの条件を確認し、必要な情報に絞る
個人情報保護委員会は、生成AIサービスへ個人情報を入力する際、利用目的やサービス提供者による学習利用などに注意を促しています。入力が必要かを先に考え、承認されたサービスで、保存期間、利用範囲、学習への利用、アクセス権などを確認します。
名前を置き換えただけで安全な匿名情報になるとは限りません。練習なら架空のデータを使い、実務でも不要な細部を削ります。情報の提供に同意などの手続きが必要かは、具体的な扱いと法令に照らして確認します。
- 無料・有料だけで入力の可否を決めない
- 必要最小限の情報だけを渡す
03迷ったら、入力する前に確認する
判断が難しい情報は、先に入力してから相談するのではなく、管理担当者へ確認します。例えば面談記録の要約では、個人の名前だけでなく、健康状態、評価、特定できる出来事が含まれていないかを確認します。
要約後の出力にも元の情報が残り得るため、共有先や保存場所を管理します。誤入力に気づいた場合は、自己判断で隠したり履歴を消すだけで済ませたりせず、組織の事故対応手順に従って報告します。
入力前から出力の廃棄まで、情報の流れ全体を見ることが大切です。
- 入力前だけでなく、出力と共有先も点検する
- 誤入力時は組織の事故対応手順に従う
ここまで、おつかれさまでした。
読み終えたら学習済みに。4問の確認問題で、覚えた知識を確かめましょう。
出題範囲の参照:GUGA公式シラバス(2027年2月以降)。教材は独自に制作しています。確認日:2026年10月3日。