生成AIパスポートラボ
CHAPTER 04 / c4-2

著作権・肖像・利用条件を分けて確認する

AI生成物を公開する前に、既存作品との関係や人物、サービスの契約条件を確認します。

2027年版約6分生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス
この単元の目次図解と具体例で確認AIで作ったことは、権利確認を省く理由にならない生成物の著作物性と、他人の権利は別の論点サービスの商用利用条件も確認する

この単元でわかること

  • AI生成物が常に自由利用できるわけではないと理解する
  • 類似性と依拠性の意味を説明できる
  • 著作権と他の権利・利用条件を分けて確認できる

01AIで作ったことは、権利確認を省く理由にならない

生成AIを使って作成した画像や文章にも、既存の作品の創作的な表現が含まれる可能性があります。文化庁の整理では、生成物の利用についても、既存作品との類似性や依拠性など、通常の著作権侵害の考え方が重要になります。

類似性は創作的表現の共通性、依拠性は既存作品をもとにした関係に着目します。具体的な判断は個別の事情によるため、「少し変えた」「出典を書いた」「AIが作った」だけで問題がなくなるとは考えません。

公開前の確認工程を用意します。

  • 出典表示だけで無条件に利用できるわけではない
  • アイデアと創作的な表現を区別して考える

02生成物の著作物性と、他人の権利は別の論点

AI生成物に著作権が生じるかは、人の創作意図や創作的な関与などを踏まえて考えます。すべての生成物に自動的に著作権があるとも、まったくないとも一律には言えません。また、自分の成果物に著作権が成立するかという問題と、他人の権利を侵害していないかという問題は別です。

実在の人物の顔や声を使う場合は、肖像やプライバシー、顧客吸引力の利用など、著作権以外の観点も確認します。本人の同意を得た素材でも、同意した用途や公開範囲を超えないようにします。

  • 自分の権利の有無と、他人の権利侵害を分ける
  • 人物の顔や声には著作権以外の確認も必要

03サービスの商用利用条件も確認する

生成サービスの利用規約で商用利用が認められていても、第三者の権利を侵害しない保証とは限りません。利用プラン、入力素材、生成モデル、素材の配布方法によって条件が異なる場合があります。

広告や商品パッケージへ使うなら、規約の対象範囲、素材の許諾、既存作品との類似、人物の扱いを確認し、判断の根拠を残します。迷うときは別の素材へ切り替える、権利者へ許諾を求める、専門の担当者に確認するなど、用途に応じて対応します。

利用前の確認は手戻りも減らします。

  • サービスの契約と第三者の権利を別々に確認
  • 確認した規約や素材の出所を記録する
図解でつかむ三つの権利確認は、互いの代わりにならない
確認 1自分の著作物性
問い

自分の作品として保護されるか

見ること

人の創作意図・創作的関与

誤解しない

AI生成なら一律に権利なし、ではない

確認 2他人の権利
問い

他者の権利を侵害しないか

見ること

類似性・依拠性・人物の扱い

誤解しない

出典を書けば必ず使える、ではない

確認 3サービスの条件
問い

この使い方が規約に合うか

見ること

利用プラン・用途・素材の条件

誤解しない

商用可なら権利処理済み、ではない

三つの観点をそれぞれ確認
用途ごとに確認判断の根拠を残し、不明点は確認する

三つの観点をそれぞれ確認し、どれか一つの結果だけで公開の可否を決めないと読みます。

具体例

商用利用できるサービスの画像

サービスが商用利用を認めていても、既存作品との関係や人物の扱いは別に確認します。

この図から著作権の有無や侵害の成立を一律に判定しません。類似性・依拠性などは個別の事情を踏まえて検討します。

NICE WORK

ここまで、おつかれさまでした。

読み終えたら学習済みに。4問の確認問題で、覚えた知識を確かめましょう。

確認問題を解く

出題範囲の参照:GUGA公式シラバス(2027年2月以降)。教材は独自に制作しています。確認日:2026年10月3日。