機械学習の四つの学び方
教師あり・教師なし・強化・半教師あり学習を、仕事の例で見分けます。
この単元でわかること
- 教師データの役割を説明できる
- 分類と回帰を区別できる
- 四つの学習方法を目的に応じて見分けられる
01正解を手掛かりにする教師あり学習
教師あり学習は、入力と正解の組を使って、両者の関係を学ぶ方法です。問い合わせ文と担当部署の組から部署を予測する処理は分類、物件の広さなどから価格という数値を予測する処理は回帰に当たります。
正解を付けたデータは教師データと呼ばれます。誤ったラベルや偏った事例が多ければ、予測もその影響を受けます。また、学習に使った事例をうまく説明できても、未知の事例で役立つとは限りません。
学習用とは別のデータで確かめる必要があります。
- 分類はカテゴリ、回帰は連続的な数値を予測
- 教師データの誤りはモデルの結果に影響する
02正解ラベルがないデータにも構造がある
教師なし学習は、正解ラベルがないデータから、まとまりや特徴を見つける方法です。購入傾向が似た顧客を分けるクラスタリングや、多数の変数を少ない表現へまとめる次元削減が代表例です。
得られたグループに必ず業務上の意味があるとは限らず、人が解釈して確かめます。半教師あり学習では、少量のラベル付きデータと、多量のラベルなしデータを組み合わせます。正解を付ける作業の負担を抑えられる可能性がありますが、データの適合性は引き続き重要です。
- クラスタリングの結果は人が意味を検討する
- 半教師あり学習はラベルのあるデータも使う
03行動と報酬から改善する強化学習
強化学習では、エージェントが環境に対して行動し、その結果の報酬を手掛かりに、よりよい行動の選び方を学びます。ゲームの勝敗や、制御の目標達成度などを評価に使えます。各行動に人が正解ラベルを付ける教師あり学習とは異なり、行動の結果が後から現れる場合も扱います。
報酬の設計が不適切だと、数値だけを高めて本来の目的を外すおそれがあります。どの学習方法にも万能性はなく、目的、データ、評価方法に合わせて選ぶ姿勢が必要です。
- 報酬は行動を評価する手掛かりになる
- 報酬を最大化しても本来の目的を満たすとは限らない
例問い合わせ→担当部署
例購買傾向をグループ化
例少数の正解付き資料を活用
例ゲームの行動を改善
各方式の「手掛かり」と「学ぶこと」を比べると、学習方法の違いが分かります。
同じ『学習』でも手掛かりが違う
担当部署の正解があれば教師あり、似た購入傾向のまとまりを探すなら教師なし、行動の結果を報酬で評価するなら強化学習です。
教師なしでも人による目的設定や結果の解釈が必要です。半教師ありは『人の関与が半分』という意味ではありません。
ここまで、おつかれさまでした。
読み終えたら学習済みに。4問の確認問題で、覚えた知識を確かめましょう。
出題範囲の参照:GUGA公式シラバス(2027年2月以降)。教材は独自に制作しています。確認日:2026年10月3日。